女優クロエ・モレッツから学ぶ「独りのメリット」
2010年に「キック・アス」という映画が大ヒットし、“ ヒット・ガール”という役で出演した当時13歳の少女が話題とな った。
彼女の名前はクロエ・グレース・モレッツ。この作品でスター入りした彼女はその後、巨匠マーティン・ スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」
や「キャリー」 に出演し、
そしてジブリ映画「かぐや姫の物語」ではヒロインのかぐや姫の吹き替えを担当している。
ちなみに、 元サッカー選手のデイヴィッド・ベッカムの息子、ブルックリン・ ベッカムと4年間ほど交際していたらしい。
そんな1997年生まれ、25歳のハリウッド女優は日本がお気に 入りだとか。ファッション&ライフスタイルメディア『VOGUE 』のYouTubeでその経緯と理由を語っている。そして、その彼女の言葉から日本の良さを再発見した。
クロエ・グレース・モレッツに密着─東京が好きな理由、愛犬、行きつけの寿司屋を公開。| 24 Hours With | VOGUE JAPAN - YouTube
“「12歳か13歳の頃に『キック・アス』 の記者会見で初めて行った場所のひとつが東京だったの」
と話すクロエ。それから寿司が大好物になり、 ロサンゼルスでもおいしくて隠れ家のような寿司屋を絶えず探して いるのだとか。
そんな彼女は「東京が好きな理由」について次のように語ります。
【東京にはひとりきりで食事できる場所がある。】
クロエさんいわく、「 東京にはひとりきりで食事できる場所があるよね。 例えばラーメン屋でカウンターに座り注文する。1人で食事を楽し めるでしょ」
「西洋文化では1人で何かをするということはめったにないの。いつもパートナーや誰かと一緒に食事をしなくちゃいけない」
「でも、1人で何かをすることはとても重要だと思う」“
僕は外国人のYouTubeをよく見るのだが、彼ら外国人は複数人で行動することが多いように思える。 クロエが言うように外国人は一人で行動するという文化があまりないのかもしれない。一人で食事をしていると疑問を持たれたり、イジメられているのかと思われたり、変わった奴として見られるかもしれない。勝手な想像だけど。
しかし、日本は違う。「ソロ活」という言葉があるように、 独りの人に優しい社会だ。そもそも「ソロ活」 という言葉が生まれる前からラーメン屋や牛丼チェーン店があり、一人でも食事が楽しめる。今や、一人ファミレス、一人焼肉、ソロキャンプなど、ソロ活は充実している。 最近流行ってるサウナもその一つかもしれない。
そしてクロエの言葉から得た一番の学びは「独りでいることは大切なこと」である。その理由は3つあると思うのだが、独りが好きな僕としては同感しかない。
『物事を深く考えるようになる・自分自身と会話するようになる』
いつも他人と一緒に行動していると、 他人に気を使ってしまうから、物事を深く考えなくなる。そして、 自分自身との会話もしなくなる。物事を一人で考えて、自分自身と会話すると、思考が自立する。 自己をしっかりと持てるような気がする。 これは禅にも似たメンタルトレーニングでもある。
【自由に行動できる】
一人でいると行動を止める人がいないので、 自分がやりたいと思ったら、すぐに行動を移せる。 やりたかったことができる。僕は一人で海外旅行に行ったが、 とにかく行きたかった場所にはすべて行った。 これは同行者がいたらできなかったと思う。
【人間関係によるストレスがなくなる】
当たり前だが、一人なので他人から受けるストレスがない。 人が会社を辞めるとき、その理由のほとんどは人間関係といわれるように、人間関係はとてつもないストレスになることが多い。それから解放される。
このように、一人でいることはメリットが多い。とはいえ、これらのメリットとは逆に、他人と一緒だからこそできることや体験があり、 他人とのつながりで得られる幸福はある。 やりたいと思っても一人では勇気が出ないこと、 仲間がいるから頑張れることはある。 誰かといるから感じる幸せがある。だから「独り」が良いのか、「誰かといること」が良いのかではなく、 ハイブリットな感じで両方大事にすればいいと思う。 何事も偏らずにハイブリットするってのは大事だ。
友達と思いっきり遊び、個人の時間も大切にする。 それがベストだと思うが、独りの時間は重要視されていない。 ぜひとも多くの人に独りの時間を有意義に取り入れてほしいと思う 。
おわり。