阿部将一のブログ

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【完結編】サッカー"ガチ勢"にオススメなYouTuberまとめ③

この記事は第3弾ですが、今までの記事はこちら↓

shoichi-abe.hatenablog.com

shoichi-abe.hatenablog.com

【もくじ】

オススメのサッカーユーチューバー

プレミアリーグトークショー

鈴木啓太さん

サッカーダイジェストTV

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オススメのサッカーユーチューバー⓺

プレミアリーグトークショーhttps://youtube.com/@PLTalkShowJP

切り抜きチャンネル

https://youtube.com/@PLTalkShowClips

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こちらは2002年からリヴァプール一筋の東京生まれオーストラリア育ちのケニーさんと、キャンプ・サウナ・ゴルフ好きのトモさんによる濃厚サッカーYouTubeチャンネルです!

 

ケニーさんは海外居住経験もあって、とにかくサッカー情報(特にプレミアリーグ)が濃すぎる!細かく熱量が大きいので、現地のサポーターとしゃべってるみたいです。とにかくケニーさんのしゃべりが上手いw そしてトモさんの冷静なツッコミ!コアなサッカーファンの中では結構有名なようで再生数も毎回数万再生いってるし、業界関係者との対談も実現しています。一般サッカーファン(たぶん)なのにすごいですね!

↓解説者ベン・メイブリーさんとの対談

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↓サッカー専門誌の編集長との対談!

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水戸ホーリーホックの社長との対談!

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↓元日本代表・播戸竜二さんとの対談!

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ケニーさんの半生も!『鬱気味ケニーがプレミアリーグトークショー立ち上げるまで』

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今後さらに人気が出そうなチャンネルなんで注目!!

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オススメのサッカーユーチューバー⓻

サッカー日本代表鈴木啓太さん

https://youtube.com/@keitasuzuki3213

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浦和レッズの選手で、元日本代表選手でもあった鈴木啓太さんのYouTubeチャンネルです。

ぶっちゃけ、元選手のYouTubeチャンネルは質が低いものが多く、個人的には好きじゃないです。しかし、啓太さんのYouTubeは啓太さんでしかできないコンテンツがたくさんあります。それがレジェンド選手や業界の著名人との対談です。豪華すぎてビックリします。やはり啓太さんの優れた人間性によって人が集まるんじゃないでしょうか?

↓これはもはや伝説!中村俊輔さんとの対談!

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↓これまた伝説!川口能活さんとの対談!

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↓現役の日本代表選手も登場!旗手怜央選手!

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名波浩さんとの対談!名波さんの兄貴ぶりが満載!

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トルシエ監督時代の話も!

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中村憲剛さんとの対談!

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↓ライバルであり、盟友だった阿部勇樹さんとの対談!

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浦和レッズの生ける伝説・興梠慎三さんとの対談!

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青森山田の監督との対談!

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↓いろんな意味で伝説のレフェリー・家本さんとの対談も!

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↓個人的に好きな山本昌邦さんとの対談!

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とにかくすごすぎるメンツで、しかも多すぎて書ききれません!ぜひ啓太さんの貴重なYouTubeをご覧ください!

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オススメのサッカーユーチューバー⑧

サッカーダイジェストTV

https://youtube.com/@SocccerDigestTV

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こちらもYouTuberというかサッカーメディアのYouTubeチャンネルです。サッカーダイジェスト(サカダイ)といえば昔からあるサッカー専門誌ですね。

最近のYouTubeや専門誌は戦術を語ることに偏っていて疲れることがあります。そんな中、このサカダイは戦術も語るものの、W白鳥(編集長と副編集長)のゆるい会話(失礼!)がなんとも温かい!そして割とオードソックスな解説が、昔のサッカー雑誌を読んでいた感覚を思い出しました!ゆったりと見れるYouTubeチャンネルです。

↓W白鳥

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↓さすがはサッカー雑誌のYouTubeチャンネルともあって幅広いコンテンツ!

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なお、面白いなと思ったのがYouTubeのメンバーシップの特典!

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料金がそれぞれあるけど最高のメガ応援プラン(月額 約3000円)になるとW白鳥とzoom飲み会ができるという!!これはアツい!みなさんもぜひ入ってみてください!

 

ということで、サッカー"ガチ勢"にオススメなYouTuberでした!誰かを紹介し忘れている気がするけど、いったんこれで終わりです!僕は移動中やウォーキング中に彼らの動画の音声だけを聞いたりしています!皆さんもぜひ楽しんでください!

 

おわり。

サッカー"ガチ勢"にオススメなYouTuberまとめ②

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みなさん、こんにちは!

前回のサッカー系YouTuber紹介記事↓

shoichi-abe.hatenablog.com

を書いてから、ずいぶんと間が空いてしまってたけど、その続編です。

(この記事で終わりにしたかったんですけど、ちょっと長くなりすぎたんで分けます。すぐに完結編出します!)

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お勧めサッカーユーチューバー②

戸田和幸さん

YouTubeチャンネル「SHIN_KAISETSU」 ▷https://youtube.com/@shin_kaisetsu2193

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言わずと知れた名解説者であり元日本代表選手です。サッカー選手としては2002年の日韓ワールドカップ減ってみせた赤モヒカン姿印象的でその後はイングランドトッテナムでプレイした名選手です。

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そして今では、世界のサッカーを論理的に分かりやすく解説してくれる名解説者として人気です。

サッカー好きならば戸田さんの解説の質の高さはすでにご存知でしょう。とても論理的な解説で説明もうまいので非の打ち所がありません。間違いなく現代最高のサッカー解説者でしょう。

ところが、2023年シーズンからSC相模原のトップチームの監督に就任したので、いったん解説者はやめるようです。戸田さんの解説を聞けなくなるのは寂しいですが、指導者としての未来を考えれば仕方がありません。またいつか戸田さんの解説を聞きたいです。

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お勧めサッカーユーチューバー③

小澤一郎さん

小澤さんのYouTubeチャンネル▷https://youtube.com/@periodista_ozawa

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上記で述べた戸田さんと一緒に解説をしていたこともある小澤さん。小澤さんの経歴はWikipediaに載っていたものを置いときます。

"サラリーマン生活を経験後、2004年にスペインへ渡り、バレンシアCFの練習に参加。その模様を発信したブログが注目され、2005年からスポーツライターの活動を本格的に開始した。ブログにはスペインのサッカーについての分析・レポートを掲載していた。"

スペインのサッカーリーグ「ラ・リーガ」を中心に解説や現地の情報をYouTubeでの配信をしています。DAZNなどでも解説をしています。

小澤さんのYouTubeで面白いなと思う事は、いろんな人とコラボすることです。スペインの現地記者との対談もあるし、特に激コア・サッカージャーナリストの木崎伸也さんや激コア・サッカー雑誌『footballista』元編集長?の木村浩嗣さんとのコラボがとても面白い!特に僕は木村さんの話が好きで、木村さんならではのスペイン現地のリアルな情報、感覚がとても勉強になります。オススメです!

↓木崎さんとのコラボ動画

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↓木村さんとのコラボ動画

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↓現地記者へのインタビュー

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お勧めサッカーユーチューバー④

サッカーキング

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サッカーキングYouTubeチャンネル▷https://youtube.com/@SoccerKingJP

YouTuberというか、国内最大級のサッカーメディアさんです。YouTubeチャンネルの登録者数は23万人、Twitterのフォロワーはなんと135万人!!このメディアをフォローしておけば、大抵のサッカー情報は網羅できるでしょうね。

そんなサッカーキングYouTubeチャンネルは、プレミアリーグラ・リーガブンデスセリエAなどのヨーロッパリーグや代表チームの情報、さらにはクラブ別の情報や解説、さらにさらに昔の伝説の選手やクラブなどについての動画を配信していて、無料でこれ全部見て良いの?って感じの質の高さと幅広さなのです!

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海外サッカーに加えて、JリーグやWEリーグなど、サッカーに関係するあるとあらゆる情報を発信してるのです!もはやサッカー専門誌です!

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チャンネル登録必須です!!

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お勧めサッカーユーチューバー⑤

木崎伸也さん

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"金子達仁スポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。"

 

木崎さん自身のYouTubeチャンネルは無い?のだが、ちょいちょいいろんなところで見かけて、毎回、大きな傷跡を残しているスポーツライター、サッカージャーナリストさん。

その情報はかなりコアで、ドイツ中心の現地情報に加え、日本代表の選手やスタッフを情報源としていて、さらには本田圭佑さんとも仲が良いです!あと「PIVOT」という経済メディアにもよく出演しています!

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てか、ビジネス系YouTubeチャンネル『PIVOT』はCEOの佐々木紀彦さんがサッカー好き(アーセナルファン)だからサッカー企画が多いですね!しかも木崎さんが関わってるのでどの動画も濃厚です!
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www.youtube.com

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↓師匠

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僕はこの木崎さんこそ、日本サッカーを変えてくれる人なんじゃないかと思ってます。木崎さんはけっこう忖度なく爆弾をぶっこむ人だし、「ドイツではサッカーが生活に一部になってるからスキャンダラスなニュースも話題になる。日本だと文春みたいな。日本サッカーにも必要かもしれない。」というようなことも言っていて、これは僕も同感。

朝倉未来さんの格闘技企画「ブレイキングダウン」が年齢・性別に関係なく多くの人に認知されたように、"ガチンコ"って人々を魅了するんすよ。これは海外サッカーも同じで、選手も監督も解説者もバチバチにやりあう。もちろん殴り合うわけじゃないし、言い合った後には仲直りすることもある(仲直りしないことの方が多い)。

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サッカークラブのOBや解説者が現役選手をバチバチに批判するし、選手も言い返したりする。解説者同士も激しい言い争いをする。こういうガチンコであることってライトユーザーにも刺さるんですよね。ブレイキングダウンがまさにそれ。日本でサッカーが盛り上がらない理由の一つに解説者や専門家がガチンコでやり合わないことだと思います。そう思うとセルジオ越後さんはガチンコでやってましたね。

そういう意味で木崎伸也さんや前回のブログで紹介したレオザさんなんかは全く忖度をしないガチンコスタイルなんで面白いし、そういう姿勢が新しい世界を切り開くと思うんすよね。

木崎さんは最近ではYouTubeなどでよく見るようになったので、YouTubeで「木崎伸也」と検索してみてください!必見です!

そんなこんなで紹介してきましたが、長くなりすぎたので、いったんここで終わります。もう少しだけ紹介したい人がいるので、続編をお待ちください!では!

おわり⚽️

【ネタバレあり】『君たちはどう生きるか』のガチ感想

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【もくじ】

・序盤が予想通りだった理由

・タイトルの元になった小説との関係

・序盤が長すぎる

・「ルールがわからない世界」の良さ

・夏子、キリコ、久子、ヒミ

・本を読むことよりも大切なこと

・キリコ、どこ行った?

・『君どう』の評価は60点

・アニメーションがすごいとか、マジどうでもいいに近い
宮崎駿監督、本当にありがとうございました!

・事前情報がないからエンドロールが楽しい!

【追記】

・『君どう』は宮崎駿ジブリを表している!

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2023年7月14日、ジブリの新作・宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』が公開されたので見に行きました。主な感想はこの記事の通りです。

shoichi-abe.hatenablog.com

この記事ではネタバレなしで語ってみたんですが、今回はネタバレありで語ってみたいと思います!

まだ見てない人は事前情報がない状態で見た方が感動できると思うんで、この先を読むことはお勧めしません!

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先ほどの記事はざっくりと言うとこんな感じです。

・説教臭くはないw 安心して見て!
・予想通りの序盤と予想外の後半
・エンドロールにはビックリ!
・宮崎監督が自我を殺して作ったファンへの贈り物?
・最高ではないが、見て良かった

これをさらに深掘りすると、まず「序盤は予想通りだった」ということです。

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【序盤が予想通りだった理由】

宮崎駿監督の最後の作品として発表された前作の『風立ちぬ』。僕はこれこそが宮崎監督が描きたかった作品だと思ってます。宮崎監督の過去のコメントからも戦争や飛行機には強い思い入れがあるようだし、『風立ちぬ』の人間関係は濃厚で切ないです。それでも「生きろ」というへ強いメッセージが込められたこの作品は宮崎駿監督 純度100%の作品のように感じました。

なので、宮崎駿監督が最後に作るアニメとしたら『風立ちぬ』のような映画になると思ってました。実際『君たちはどう生きるか』の序盤は『風立ちぬ』のように戦争中の日本が舞台でした。だから僕は「やっぱりな」と思いながら見てました。

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主人公の少年・牧眞人は母親を火事で失って、戦争のために田舎に疎開することになります。そしてその疎開先では新しい母親・夏子が待っていました。

この時、明確に明かされてないのだけど、この新しい母親・夏子は眞人の実の母親を「お姉さん」と呼んでおり、妹だということをほのめかしている。亡くなった妻の妹を新しい嫁に迎えるなんて時代なのかなあと感じた。

眞人の父親は工場のオーナー?らしく、家も広く、離れで家族で暮らしいているようで裕福な家庭でした。お手伝いさんのおばあさんもたくさんいて、このおばあさんたちが『千と千尋の神隠し』の湯婆婆を思い出させてくれました笑。

そんな広い敷地の中に特徴的な一羽のアオサギがいます。これがポスターにもなっているキャラクターで、眞人を別世界に誘い込んでいました。

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【タイトルの元になった小説との関係】

そんな中、眞人は母親の直筆メッセージ入りの吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』を見つけます。ここでようやくタイトル回収なんですけど、その映画を見終わっても、この実在する小説がこの映画とどれだけリンクしているのかはわかりません。僕が読んでないので。

ちなみに、宮崎駿監督の前作『風立ちぬ』も堀辰雄さんによる同名の小説が参考にされているといいます。

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この本のあらすじを見てみると宮崎駿版とかなりリンクしていますね。

以下、Wikipediaより抜粋です。

"美しい自然に囲まれた高原の風景の中で、重い病に冒されている婚約者に付き添う「私」が、やがて来る愛する者の死を覚悟し、それを見つめながら2人の限られた日々を「生」を強く意識して共に生きる物語。死者の目を通じて、より一層美しく映える景色を背景に、死と生の意味を問いながら、時間を超越した生と幸福感が確立してゆく過程を描いた作品である"

なので、宮崎駿版『君たちはどう生きるか』も小説とリンクしているかもしれません。この小説のあらすじはWikipediaによるとこんな感じ。

"コペルというあだ名の15歳の少年・本田潤一とその叔父が、精神的な成長、貧困、人間としての総合的な体験と向き合う姿を描く。"とのこと。

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つまり、宮崎版も小説も成長物語なんですね。これは『千と千尋の神隠し』や『魔女の宅急便』と同じで、少年少女が世界の仕組みを理解して成長していくお話です。

ちなみに、この小説は2017年に羽賀翔一さんによって漫画化されて200万部の大ヒット作品になっています。僕はまだ読んだことがないので、読んでみようかな?笑

本題に戻ると、宮崎版『君どう』の主人公・眞人は母親から託された小説を手にする。この前には新しい学校でもめたり、新しい母・夏子と微妙な距離感があったりしていたけど、その理由は周りの人間と合わないというよりも実の母親が死んだことを受けきれないことによる怒り、悲しさだったのかもしれません。

しかし眞人はこの小説との出会いで一歩を踏み出し、母親の死や新しい母親を受け入れ、物語の終わりには人間として成長します。そういう意味ではこの小説は重要ですね。

【序盤が長すぎる】

そんなこんなで、眞人は謎のアオサギの招きで不思議な世界に入っていきます。ただ、僕が思うにここまでの前座が長すぎる。そう思った僕は映画館で腕時計の時間を見ました。開演から1時間も過ぎていました(たぶん)!

このあとの舞台である不思議な世界が面白いだけに、ここまでの引っ張りが長く少し退屈のように感じました。同じようなファンタジーである『千と千尋の神隠し』は、別世界に行くまでがもっと短かった気がします。だからこの前座は意味があったにせよ、もっと短くて良かったと思います。

【「ルールがわからない世界」の良さ】

で、眞人が入ってしまった別世界は、その世界のルールや名称がチンプンカンプンだったけど、だからこそ面白かった。まさに鑑賞者も別世界に入ったような感じで、ほとんど説明がないまま物語が進み、そのルールを少しでも理解しようと釘付けになります。そこには「不思議の国のアリス」のような面白さがありました。

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この「ルールがわからない世界」は人を新鮮な気持ちにさせます。子供は世の中の仕組みを知らないけど、それを一つずつ経験して大人になります。その過程が楽しかったりする。それはなぜかというと、やることなすことすべてが初めての経験で新鮮だからです。

大人になると初めての体験というのが少なくなって人生が退屈になります。だからファンタジー作品のような、ルールが全く分からない初体験が連続する物語は面白いです。これは『千と千尋の神隠し』とよく似ていますね。実際、『君どう』を見ていて少年版『千と千尋の神隠し』だなと感じてました。

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【夏子、キリコ、久子、ヒミ】

んで、いっきに飛ばすけど、不思議な世界では夏子は産屋のような場所で寝てました。この不思議な世界は「地獄」と呼ばれていたけど、死者が訪れる場所、または生命が生まれる直前の場所なんでしょう。

眞人の新しい母親・夏子は妊娠してたけど、出産によって生死をさまよっていたんじゃないだろうか?また、義理の息子との上手くいかない仲、亡くなった姉の存在によって苦しんでいたかもしれない。そういったことで、夏子はこの世界に迷い込んだのかもしれない。明らかに死に近い存在でした。

そしてこの場にいたヒミという火を使う謎の少女は夏子のことを妹と呼んでいたので、その正体は夏子の姉であり、眞人の母親である久子だと判明しました。そしてこの世界に来た眞人を最初に助けた女性がお手伝いさんのキリコだったらしく、このへんは混乱してました笑。のちのち分かったけど、昔に久子はキリコと共にこの世界に迷い込んだんですね。キリコと一緒だったということが描かれていたかは覚えてないけど、のちに明らかになったような気もする。

【本を読むことよりも大切なこと】

で、その後に出てきたこの不思議な世界を作った人物が現れて、その正体はその昔、本を読み過ぎておかしくなってしまい行方不明になった眞人の祖先でした。この伏線回収にはスッキリしましたね。薄々わかっていたことですが。

この大叔父さんの設定で感じたのは、本を読み過ぎて不思議な世界を作ってしまうって現実にも言えることかもしれないなと。本で知識を蓄えて自分の世界を作ることよりも、外の世界に出て他人と触れ合うことが大事。そういうことがこの『君どう』が伝えたかったことの一つかもしれません(たぶん違う)。

んで、まあ、その大叔父さんの代わりができるのは同じ一族だけらしく、眞人が継ぐことを求められるけど、眞人は自分でつけた頭の傷を指して「これが僕の悪意だ」と言って拒否しました。

この意味があんまりわからない笑。他の人のレビューを読むと、小説版『君どう』では「すべての人は友達になって幸せな世界を築からなければいけない」みたいなメッセージで最後を締めているらしく、それに対して宮崎版『君どう』は「自分の中にある悪意を含めた世の中の悪意を認めて生きていく」っていうメッセージなのかなあって感じた。よくわからん…。このへんはもう一回見ないと分からん。

【キリコ、どこ行った?】

んで、眞人ちゃんが世界の管理を断ったので、世界が崩れていきます。その中で、眞人と義理の母・夏子は同じ扉から、ヒミ(眞人の実母)とキリコは別の扉から出ます。

これは眞人の実母・久子(ヒミ)が現実世界で幼かった時にこの世界に迷い込んでしまったから過去につながる扉で帰らなくてはいけないってことなんだけど「なんでキリコも?」って思いました。

これってつまり、久子と一緒に当時の若きお手伝いさんのキリコも不思議な世界に入っていたってことなんですね。だから現代のキリコは眞人が不思議な世界と繋がってる建物や、現実世界で眞人がつかんだ木刀が突然崩れたことに対しても驚かず何か知ってる風だったんですね。気づかなかったけど、その伏線が回収されてスッキリしました笑。

そうなると、さらなる謎があって、眞人と一緒に不思議の世界に入った現代のキリコはどこに行ったのでしょう笑?不思議な世界のキリコと同一化しちゃったんですかね?謎です。

【『君どう』の評価は60点】

そんな感じで、眞人と夏子は不思議な世界から抜け出せてハッピーエンドで終わりました!キリコRIP。まあ結局は『千と千尋の神隠し』と同じで、「不思議な世界に迷い込んだ少年少女が成長する物語」でしたね。普通に面白かったと思いますが、『風立ちぬ』の方が面白かったし、過去の宮崎駿作品の中では1番面白くなかった気がします。それでも、まあまあ面白かったのですが。

他の人の感想をSNSとかで見ると「最高!」「感動した!」っていう投稿があるんだけど、「これで感動するか?」って思いました。失礼!

【アニメーションがすごいとか、マジどうでもいいに近い】

んで、アニメ関係者とか業界関係者を含めて「アニメーションがすごい!」とか言ってるんだけど「はぁ?」って感じです。他のアニメとか、実写映画とかでも「アニメーションがすごい」とか「演技がすごい!」としか言わない人がいるんだけど、正直そんなものは1番に語るものではないと思っています。

物語、作品で1番重要なのは「脚本」であり「ストーリー」です。ストーリーが面白くなければどんなにアニメーションが良くても、どんなに役者の演技が良くても、その作品の評価は高くならないはずです。作品の良し悪しの99%はストーリで決まります。

で、『君どう』はどうだったかと言うと、すごいよかったというわけでもなく、普通に良かったなぁくらいです。点数をつけるなら「最後まで見れた」を50点とすれば、「まぁまぁよかった」の60点だと思います。まぁ作品の評価は人それぞれなので皆さんが自由に評価すればいいと思います。

で、事前の宣伝を全くしてこなかった『君どう』が興行成績的に成功するかは分かりません。今後明らかになるでしょう。ただ、宮崎駿監督作品が公開されることを知らない人もいたようだし、タイトルの『君たちはどう生きるか』という説教っぽいタイトル(笑)がわずらわしいので敬遠される可能性はあると思います。

 

【宮崎監督、本当にありがとうございました!】

それでも、宮崎駿監督の最後の作品としては良かったのではないでしょうか?少なくとも悪くはなかったと思います。前のブログ記事でも書きましたが、『君どう』は『千と千尋の神隠し』と『風立ちぬ』を合わせたような作品でした。

僕は宮崎駿監督は『風立ちぬ』のようなリアルな人間関係の物語を作りたかったんじゃないかと予想してます。だけど、その自分の欲望を押し殺して、ジブリファンを含めたみんなが好きなファンタジーを入れたんじゃないかなと思えました。これは勝手な想像ですが、そう考えると宮崎駿監督からの贈り物のように思えました。しかも最後の贈り物です。そう思いながらエンドロールを見ていると、なんだかジーンと胸がポカポカしました。ポカポカ。

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僕の想像が当たっているかはどうでもいいとして、宮崎駿監督には本当に感謝したいです。僕を含めて多くの人に大きな感動を与える作品をたくさん作ってくれました。本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でした。アニメの制作はこれが最後かもしれないけど、空いた時間に気ままに漫画とか書いて発表してくれたら嬉しいなと思います。本当にお疲れ様でした。

【事前情報がないからエンドロールが楽しい!】

そして最後に書いておかなければいけないのは、エンドロールについてです。事前の情報が全くないので声の出演が誰になるのかもわかりませんでした。そんなことすっかり忘れていたので、エンドロールが流れ始めた時、「そういえば声は誰が担当してるんだろう?」と思い注目して眺めていたらビックリしました!声優陣の一覧はこちらです↓

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噂されていた木村拓哉さんが入っているし、豪華なメンツ、そして滝沢カレンさんやあいみょんさんという意外なメンツには驚きました!無神経の僕は見ていた時にはその声に全く気づきませんでした。

そして公開日当日になった0時の瞬間、『君どう』のハッシュタグに絵文字が付き、そして「#米津玄師」というハッシュタグにも『君どう』の絵文字が付き、これは米津玄師さんが主題歌を担当するという公式のネタバレが発射されました笑。結局、主題歌は米津玄師さんの「地球儀」という曲だったそうです。

また、エンドロールの中に参加したアニメ制作会社の名前が入っていて、「STUDIO4℃」の名前がありました。この会社は有名な会社なんだけど、公式の説明によると

"「となりのトトロ」「魔女の宅急便」(宮崎駿監督)のラインプロデューサーを務めた田中栄子が主宰する精鋭クリエイティブ集団"

らしく、その経緯を見るとジブリとも関係があり面白いです。それ貼っておきます。

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ってことで、エンドロールでも驚きがたくさんあって、事前情報なしのメリットを体験することができました。前に記事でも書いたけど、事前情報がない状態で作品を楽しむのが1番良い味わい方だと思います。事前情報なしについてはこちらの記事を読んでください。

shoichi-abe.hatenablog.com

【追記】

そういえば『君どう』はジブリ自身を描いているという意見があってなるほどなと思った。鈴木敏夫さんも「それいいね!」って感じでノリそうだしw ジブリ自身を描いているとすれば、不思議な世界を作った大叔父さまは宮崎駿監督自身、不思議の世界はジブリに対する現実世界。宮崎駿が後継者を見つけられなかったのでジブリの世界は崩壊する。って考えると面白いですね!

 

と言うことで、ジブリ新作であり、宮崎駿監督の最後の作品になるであろう『君たちはどう生きるか』のネタバレあり感想でした。

ぶっちゃけ、ジブリは後継者となる監督が育ってないのでへ宮崎駿監督がいないのならば、アニメ制作会社としてのジブリは存在価値がなくなるんじゃないかと思っています。しかしジブリは過去作品の評価が高く、ジブリパークなどアミューズメント施設の運営もしており、完全になくなるとは思えません。その辺もすでにまとめてあるので記事を書いてきたいと思っています。

てことで、今回はここで終りにします。ここまで呼んでいただいて、ありがとうございました。

おわり。

【ネタバレなし】『君たちはどう生きるか』を見た感想

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もくじ

・説教臭くはないw 安心して見て!
・予想通りの序盤と予想外の後半
・宮崎監督が自我を殺して作ったファンへの贈り物?

・エンドロールにはビックリ!
・最高ではないが見て良かった

 

本日2023年7月14日、ジブリ最新作にしておそらく本当に最後の宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』が公開され、僕も昼ごろに見に行った。

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この作品は事前に告知、宣伝が一切なく、作品内容が全くわからなかった。その事前情報がないことは僕は良いことだと思っていて、その理由はこのブログですでに書きました。

shoichi-abe.hatenablog.com

僕は映画館を見る時は必ず通路側を予約する。なぜかというと必ず片方に人がいない状態になり、他人を気にしなくて良いからだ。集中して作品を見れる。

今回見に行った時間帯は金曜日の昼で、人が少なそうな映画館で、ついでだからIMAXで見れる映画館を探した(でも結局、IMAXで見る必要はなかった作品だったように思える)。結果、東京江東区の「109シネマズ木場」という映画館で見た。

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↑実際に予約した座席は赤丸のところで結局、自分の右側、前には誰も座らなかったのでゆったりと体を倒してリラックスして見れた。

 

さて、実際の内容だが『君たちはどう生きるか』というタイトルに感じるような説教臭さはなかった笑。実際に見るまでは「人生とはこう生きよ!」と宮崎監督が言ってくるようなものだと思っていたが、まるで違ったし、前作『風立ちぬ』のような「昔は辛かったんだぞ!」という昔話でもなかった。

むしろ、堅苦しそうなタイトルで損しているような気がするw 宣伝がないだけに厚かましいイメージがある笑。だけど、そういう作品じゃないし、むしろ、今まで通りのジブリ作品でもあるので、まだ見てない人は安心して見て欲しい笑。

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作品序盤は僕の予想通りの設定、物語だった。だから「やっぱりこうきたか!」と思っていた。しかし、中盤あたりから急に変わる。僕の予想していた物語ではなくなってきたので「なるほど、そうくるのか」と思えてワクワクした。

ただ、ここまでが長すぎる。そう思ったので、映画館で腕時計を見たら1時間ほど経っていた。2時間映画でその半分が低調な物語で退屈だった。いらないシーンが多すぎる。後半が面白いので、後半のようなシーンをもっと増やして欲しい。『千と千尋の神隠し』も千尋が別の世界に行くのは割とすぐだった気がする。

今の時代は僕を含めてYouTubeとか短時間動画に慣れてしまっているから、起承転結の起・承が長すぎると感じる人は多いかもしれない。

で、まあ、起承転結の転で大きく世界が変わっていくのだが、ここからが面白い。ルールがわからない、単語が分からない、とにかくよく分からない。分からないことばかりだから面白い。だから観客は吸い込まれていく。この感覚は『千と千尋の神隠し』に似ているし、その面白さはあった。ただし、あらゆるものがモチーフとして描かれ、何を表したい?何をしたい?って結局、最後までよく分からないことは多かった。読者の解釈に任せた余白が多すぎる。まあ、こういう作品はそれで良いのか。

そんなこんなで終わるのだが、見終わってみると見て良かったなと思った。アニメーションがすごいと言ってる人もいるが、そこまでの凄さは感じなかった。だからIMAXじゃなくても良いと思う。

ところで、宮崎駿監督が本当に描きたいものは『風立ちぬ』のような作品だと思う。

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風立ちぬ』はファンタジーとか冒険活劇というよりは生身の人間の物語。僕もそういうのが好きなので『風立ちぬ』もけっこう好きで映画館で見た時は泣いた。しかし、ジブリファン、宮崎駿ファンの多くは『千と千尋の神隠し』や『トトロ』みたいなファンタジーが好きだ。そう考えると『君たちはどう生きるか』はその両方をとっていると思う。

これは勝手な想像なんだけど、宮崎監督は最後の作品として本当は『風立ちぬ』のような作品を作りたかったんじゃないのかなと思った。だけど、ジブリファンのためにファンタジーを入れた。自我を殺してファンのために作った贈り物なんじゃないかと感じた。最後の贈り物として。エンドロールを見ながらそう思っていたら、なんかジーンと来た。

で、事前情報がまったくなく公開を迎えたわけだけど、物語を新鮮に楽しめたことと同じく、エンドロールにも感動があった。

事前に声優陣が発表されてなかったため、エンドロールで明らかにされる声優陣には驚きがたくさんあった!エンドロールが流れ始めて「そういえば声って誰がやってんだろうと思って注目してたらビックリした!「あんな人の名前が!」って!

公開日の昼にはマスコミが声優陣の名前を発表してて笑ったけど、声優陣が最後に分かることも事前情報がないことでの驚きであり楽しみだった。だから、本当に事前情報なしで見て欲しい。

あと、声優陣と共に有名アニメ制作会社の名前もあって驚いた。協力してくれたんかな?それとも個人レベルの協力?

そんなわけで、ネタバレなしの感想でした。ネタバレありの感想記事も別に書こうと思ってます。

見終わってみると『君たちはどう生きるか』は「最高の作品!」「とっても面白かった!」とは思わないけど、見て良かったなと思う作品でした。「最高!」という感想をSNSで投稿してる人いるけど、それ嘘やろって思う。もしくは今まで大したものを見てこなかったか。個人的には『風立ちぬ』の方が上かな。宮崎駿監督も82歳なので、さすがに最後の長編作品なんじゃないかな。短編は作るかもしれないけど。漫画とか書いて欲しい。

ということで、突然おわり!じゃあ、また!🙆‍♂️

 

『君たちはどう生きるか』の宣伝なし戦略が良いと思う理由

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今日は宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』の公開日だ。

そういえば、2週間前にこの作品について長文ツイートをした。ブログにも載せようとしていたのだが忘れていた笑。以下がそれっす。

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宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』の公開が控えている。

宣伝を一切せず、絵も一切見せず、作品内容も不明のまま公開しようとしている。もしかしたら残り2週間で何かやるかもしれないが、とにかく、これほどの話題作、日本で最も期待される作品が宣伝なしというのが話題になっている。

これについて僕は最大限の評価をしたい。

まず、宣伝なしで公開するなんていう芸当ができるのはジブリとか、超絶人気タイトルくらいだろう。つまりブランド力がある作品だ。

プロデューサーの鈴木敏夫さんが今回の宣伝なし戦略を"スラムダンク方式"と言うように、映画版スラムダンクも事前の宣伝はSNSで少し行うくらいだった。

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スラムダンクは熱烈なファンが多く、映像化を望む人が多いブランド力のある作品だ。結果的には興行成績は138億円とメガヒットになった。

ただ、宣伝を少なくしたからこの数字になったとは思えない。もしかしたら従来の宣伝をしていたらもっと伸びていたかもしれない。それは分からないが、とにかく成功はした。興行的に。

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ただし、僕が考える成功とは興行成績だけに限らない。作品として良いか悪いかも成功の指標の一つだ。そりゃあ、ビジネスでやってるんだから興行成績が良い方が良いに決まってるけどね。

ポイントは、事前に内容・絵をほとんど明かさないことで映画館で見た時の感動が強くなることだと思う。

僕はアニメやドラマでよく思うんだけど、次回予告はいらないと思っている。なぜなら事前に内容や絵が分かってしまうことで最初に見た時の感動が薄れてしまうからだ。

ちなみに僕は作品を見る時に最初の感動をとても大事にしている。例えば、映画監督のクリストファー・ノーランが僕は大好きで彼の最新作は必ず見ようと思っているんだが、彼の最新作の予告編はなるべく見ない。事前情報を得たくない。映画館で見た時の最初の感動を強くしたいからだ。

f:id:shoichi_abe1024:20230714033122j:image(クリストファー・ノーラン作品の『ダークナイト』)


なので、アニメにしろ、映画にしろ、ドラマにしろ、作品は事前情報がない状態で見た方が良いと思う。たぶん、これはすべての人に当てはまる。よくよく考えてみると、テレビが生まれるより前の時代は予告が一切ない環境なんだから、映画や舞台が与える人々への感動はとてつもなく強かったんじゃないだろうかとも想像する。

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ちょっとここで次回予告について面白い事例を紹介したい。

一つ目は僕が大好きな作品である『進撃の巨人』のアニメ第三期12話の最後に流れた予告だ。

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この予告はエンディング中に突然流されたもので、18話のショッキングなシーンを切り抜いたものだ。その予告はこちら↓(1:15あたりから)

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12話までしか見ていない視聴者からすると意味が全く分からないので混乱する。ちなみに『進撃の巨人』では未来を見ることができる能力も出てくるので、まるで視聴者がその能力によって未来の物語が見えているようにも思えて面白い。

この特殊なエンディングは好評で多くの人に衝撃を与えました。ただ、先の物語の絵を見てしまってるので、人によっては18話のそのシーンで衝撃が薄まってしまっている。なので、次回予告によって作品の感動少なくさせている事例でもあると思う。

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次回予告の面白い事例の2つ目は、新劇場版『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の予告(前作『破』の最後に流された次回予告)。エヴァを知らない人に簡単に説明すると、エヴァの新劇場版は1作目が序、2作目が破、3作目がQ、そして完結編がシンエヴァというタイトルになっている。

で、興味深いのが2作目の破の最後に流れた「次回作Qの予告」です。その予告のYouTubeのURLを貼っておきます。

youtu.be

これ何が興味深いというと、この予告のシーンが次回のQにほぼ出てこないんです笑。予告として成り立ってない笑!巷では「嘘予告」と呼ばれたりしていて、エヴァではよくあったりします(なんで?笑)。

なぜ監督の庵野秀明さんが嘘予告を使うのかはよく分かりませんが、完全な嘘予告って、つまりは事前情報がまったく無いことと似てるなって思うんです。事前の話とちゃうやんってなるんです。

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ちなみにこのQの嘘予告は破とQの間に起きた「空白の14年」に起きたことのダイジェストだと言われています。この空白の14年はエヴァが完結してもあんまり説明されていないため、貴重な情報となってます。エヴァを知らない人は「なんのこっちゃ?」と感じると思うけど、そういうことなんです。納得してください。

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大きく脱線しましたが、「事前情報がない方が作品から感じる感動が強い」ことを踏まえると、宮崎監督の最新作も宣伝が一切なく、事前情報がない状態なので、観客に与える感動はとてつもなく高いものになるんじゃないかなと思う(作品が面白い場合に限るがw)。

とはいえ、SNSで宣伝は少しはした方が良いかなと思うし、むしろ労力くらいしかコストがかからないSNSのみの宣伝は製作費のコストカットにもなる。作品を見てほしいターゲットが若ければ若いほど何かしらのSNSをやってるはずなので十分だ。そもそも、あらゆる世代が使っているYouTubeに流せばいい。

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それでも宮崎駿監督の最新作は公開まで宣伝なしで行ってもらいたい笑。もし宣伝なしで、作品が名作で、観客に強い感動を与え、リピーターが続出して興行成績としてもヒットしたら伝説の作品になり、宮崎駿監督の最後の作品に相応しいと思う。


おわり。

ひろゆきさんが在日クルド人について議論してたので一緒に考えてみる

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クルド人】なぜ衝突が?100人乱闘はデマ?ネットでは攻撃も?ひろゆきと考える難民申請&入管法改正

ニュース番組「アベプラ」で、ひろゆきさんが在日クルド人について議論したらしく、なかなか厳しいことになるなとドキドキしながら見ました!

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まず川口市で起きたクルド人の騒動は100人集まったが、番組に出演したクルド人の方によると揉め事をおさめようと親族が集まったようで100人で殴り合いが起きたというのはデマだそうです。でも100人集まったら地元民としたら怖い。

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次にフランスで暴動が起きていて、その中には移民が多く関わっていると思われるが、それを在日クルド人に結びつけるのはおかしいとのこと。

それはそうなんだが、僕は完全に違うとは言い切れないと思う。なぜなら殺傷事件が起きて100人が集まるなんて日本人としては考えられない。たとえそれが善意でもだ。

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そして問題を起こすトルコ人クルド人のせいで元から川口市などに住んでいた日本人が転居している。今回の騒動の前から移民が問題を起こしているとは言われているので、移民によって問題が起きているのは事実だろう。

もちろん、問題を起こさずに暮らしている移民もいるので、問題を起こす移民・難民だけ強制送還すれば良い。その区別を全くしてこなかったことが問題で、それが改正された入管法で難民申請中の外国人にはできる。日本のルールを守れなかったり、日本人が迷惑だと思う行為をするなら帰ってもらうしかない。

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ただ、番組に出演したクルド人の方に言わせると「我々は集まって話をするのが好き。そして親族を大切にする。」とのこと。これには僕は疑問を持つ。その国の文化だからと言って日本でそれを突き通すなって思う。

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また、番組に出演した5回目の難民申請中のクルド人の方は「私は日本に20年住んできた。なのに、難民申請を審査する人はたった6分間で処理した。」と悲しみを伝えていた。でも、これもおかしくて、20年住んできたと言っても、それは正規の移民ではない。残念だが移民として認められてない20年間だ。本来なら2回くらいで申請は打ち切られ、5年くらいしか住めないだろう。現行の難民申請ルールがおかしいと思う。

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次に興味深い議論になったのが各国の難民認定数だ。添付した図にあるように各先進国は数万の難民を受け入れているが、日本はたったの74人。これに関してひろゆきさんは、他の国の場合、難民は歩いてきたりしているので総数が多くなるのは当たり前であると言った。これはその通りだと思う。日本はそもそも島国だし、難民が日本に来るためには基本的には飛行機を使わないと来れない。だから、難民の総数は低くなる。

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そこでジャーナリストの堀潤さんは総数ではなく確率で議論しましょうと言った。日本の難民認定率は0.7%。他の国は17~60%なので圧倒的に低い。

これもふまえて番組に出演したクルド人の方はひろゆきさんに「ウクライナ人はすぐに難民認定されてるのに、なぜクルド人は認定されないのか?」と聞いた。この質問に対して、ひろゆきさんは「自民党のパフォーマンスです。日本は欧米人は受け入れるがアジア人は受け入れない。僕も悪いことだなとは思うけど日本人はそういう人たちです。」と答えた。

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これはキツい答えで、出演していたクルド人の方は怒ったように思える。ただ、この答えは間違ってはいない。ウクライナ難民を受け入れたのは自民党のパフォーマンスだし、政治家を選んでいるのは国民である日本人なので、「日本人の総意」と言ってもおかしくない。

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ただこれは暴論気味でもあって、多くの日本人は本当にそう思っているだろうか?日本人は優しいので難民をできるなら助けてあげたいと思っているだろう。ただし、自分たちの生活が脅かされるのは嫌だと思ってないし、難民の問題だけで政治家を選んでいるわけじゃないと思う。だから、ちゃんとしたルール整備、つまりは今回の入管改正や問題を起こす移民は強制送還させることが必要だと思う。

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また、このひろゆきさんの意見に対して堀潤さんは「川口はクルド人と共生しようとしている。日本人すべてがそうではない。」と発言した。これはその通りだと思うが、川口の他のニュースや記事を見る限り、はたしてどれだけの川口の日本人がそう思ってるかは疑問だし、ひろゆきさんの言う通り「日本人は難民と共生したいと思っていると言うことは詭弁」だと思う。

あと、堀潤さんは感情論的なことが多く、何事も平和的に解決したいという思考が強すぎて、時に真実を見誤ることがあると思う。

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結論、僕は入管改正は妥当だと思うし、日本で問題を起こす移民はたとえ在留が認められていても強制送還すべきだと思う。だから問題を起こさない移民だけ日本に住んでもらえば良いと思う。そういったルール作りをしないから何回も難民申請をして日本で暮らすし、不法投棄のような犯罪もするし、保険証の不正利用も行われる。悪いことする奴には厳しく。それは日本人に対しても同じ。


おわり。

 

↓ニュース番組「アベプラ」はABEMAのオリジナル番組です!

imaseさんの曲が海外でヒット!J-POPは世界にウケるのかを考えてみる

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もくじ

・imaseという音楽アーティストが海外で人気!

TikTokでバズらない新曲はリリースしない⁉︎

・日本のアニメも音楽も問題は欧米でヒットするかどうか

・imaseの音楽が海外でヒットした要因の一つはK-POPアーティストのおかげ

K-POPが世界でヒットした理由、J-POPが世界でヒットしない理由

・日本の昭和ポップが海外でヒットした理由

・サブスクが音楽の時間を越えさせる!

 

✅imaseという音楽アーティストが海外で人気!

youtu.be

realsound.jp

"2021年に自身の楽曲がTikTok上で大きなバズ"

たしかににこの「NIGHT DANCER」という曲、TikTokで聞いたことがある気がします。今や音楽をヒットさせるのにTikTokが大きな役割を果たしています。

TikTokでバズらない新曲はリリースしない⁉︎

youtu.be

avex松浦会長のYouTubeで「なるほどな」と思ったんだけど、エイベックスがアメリカに事務所を置いたAvex USAのプロデューサー曰く「作曲したらまずTikTokに流す。TikTokで人気が出なかったら人気が出ないのでリリースをやめる」とのこと。TikTokが無料のテストマーケティングの場になっていて、その効果は絶大でしょう。TikTokは人々の生活に密着していて、あまりにもリアルすぎるからね。

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TikTokは完全に生活の一部になったし、依存度がめちゃくちゃ高い。眺めている間に1日が終わってしまう。それくらい優れたUI、アルゴリズムなのだけど、それは若い人ならなおさらでしょう。

だからTikTokで繰り返し流れる音楽はユーザーの耳に馴染んでいく。TikTokの1投稿に合わせてキャッチーなサビを作るのも合理的だ。

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✅日本のアニメも音楽も問題は欧米でヒットするかどうか

また、日本のシティポップや昭和ポップが海外の一部で流行っている。海外というより東アジアだけのような気がするけど。それはビルボードの世界ランキングで1位をとったYOASOBIも同じ。

ただ、J-POPには可能性をものすごく感じる。問題は欧米人にハマるかどうかだと思う。J-POPは世界で異質な音楽なので欧米人の耳に合うかは結構難しい。この「欧米で流行りにくい」っていう現象は日本アニメと似ている(アニメの方が欧米人にハマりやすいと思うけど)。

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欧米人はアニメを見ることに慣れていない。アニメは子供が見るものと偏見され避けられている。だからアニメの実写化が行われる。

しかし、この「まだまだ見られていない状況」は逆に言えば市場を広げられるという伸び代があるってことでありチャンスだ。それはJ-POPも同じ。J-POPやアニメに限らず、日本のカルチャー、コンテンツは質が高かったり、海外から見れば異質だから個性的として評価される。海外は個性的であることが好まれるからね。だから今後はそのチャンスを活かせるかが重要になってきている。作ることじゃなくて、どうやって広めるかがポイント。

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✅imaseの音楽が海外でヒットした要因の一つはK-POPアーティストのおかげ

imaseさんのヒットの要因の一つはK-POPアーティストの影響が大きいらしい。世界的なK-POPアーティストがimaseさんの曲を歌ったり踊ったりしたことで韓国を中心に人気が出たようです。

BTSのジョングクさんがインスタライブ(?)で歌っていて「こういう曲を作らないと!」とベタぼめしたとか!

これにはimaseさん本人もビックリ😵

↓imaseさんは韓国でも大人気で、彼の曲を使ったダンス動画が投稿されてるとか!

僕はK-POPを聞かないが、外国人のYouTubeを見ているとK-POPを聞いている人が多く、ハードコアなヒップホップリスナーである黒人たちの中にもK-POPを聞いている人がいる。それだけ認められているってことだろう。

f:id:shoichi_abe1024:20230625223653j:image(引用:J-POP vs K-POP、国内市場は10倍なのに海外での認知は十分の一|世界でエンタメ三昧【第94回】 | TORJA)

K-POPが世界でヒットした理由、J-POPが世界でヒットしない理由

僕が思うに、K-POP成功の理由は欧米のジャンルで制作、活動しているからだろう。ヒップホップやR&Bなど欧米の音楽に合わせて英語で歌う。欧米人からしたら敷居が低い(ところで韓国独自の音楽ってあるのだろうか?知らんけど)。

対して、J-POPは日本独自の音楽だ。これがなかなか欧米人に合わない。一方、比較的に日本人と感覚が近いアジアではウケる。もちろん、J-POPはだんだんと欧米にも浸透しているが、まだまだ薄い。

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そしてJ-POPの海外進出の後押しをしているのは日本アニメだ。僕は日本人アーティストが海外のジャンルで歌うアニメ主題歌が世界でめちゃくちゃ人気が出るのではないかと思っている。

その例が『進撃の巨人』の主題歌を担当したSiMの『The Rumbling』だ。この曲は僕自身も好きで、その『進撃の巨人』のオープニングは「これより優れたオープニングは今後2度と出てこない」と思わせるほど完成されたオープニングなんです。

↓外国人の反応。「学生に戻ったかのような感じ!」と言っているようにロックは彼らの音楽ジャンルなので受け入れられやすい。

実際、海外でも好評で、

・米ビルボード・ハードロック・ソング・チャートで6週連続1位を獲得

・ミュージックビデオは公開から1ヶ月足らずで1000万回再生を突破

・ストリーミング配信の累計再生回数は1億回突破(TVサイズ音源とフルサイズ音源の合計)

とのこと。海外で人気のONE OK ROCKもバリバリの英語ロックだし、「アニメ×海外発祥の音楽ジャンル」で日本人アーティストが大人気になる可能性はあると思うんすよね。

f:id:shoichi_abe1024:20230625223924j:image(日本のYouTubeチャンネル『FIRST TAKE』は外国人にも見られている。)

✅日本の昭和ポップが海外でヒットした理由

ちなみに、数年前に松原みきさんの「真夜中のドア」が各国の音楽チャートにランクインしたり、一部の昭和ポップが海外でウケました。「真夜中のドア」はアジアの有名YouTuberがカバーしたことが人気が出た大きな要因のようです。

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↓オリジナル楽曲

youtu.be

↓チャンネル登録者数234万人のインドネシアYouTuberのカバー動画は830万回再生されました!

youtu.be


以前読んだ昭和ポップのヒットの理由を分析した記事の中に面白い記事がありました。昭和ポップはアメリカのR&Bなど海外の音楽を取り入れたものが多く、それをアレンジしていると。だから外国人が昭和ポップを聞くとどこか懐かしい感覚になるというとのこと。もちろん、昭和ポップやシティポップはチル的な落ち着く音楽なので好まれるという独自の長所もあると思う。

✅サブスクが音楽の時間を越えさせる!
そして音楽サブスクの台頭によって、その曲が新しい曲なのか古い曲なのか、どこの国の曲なのかが分からなくなり、聴く側としては良い音楽であれば良いので、いつどこで制作されたかは大した問題ではない現象が起きます。音楽サブスクが時間を超越させているんですね。

 

最近の音楽市場で起きていることは面白いですね。基本的に僕は「起きてる事象は正しい」と思う派なので世の中の流れを勝手に分析してるだけでも楽しいです!

ってことで、今日は終わり!

 

『鬼滅の刃』制作会社ufotableの脱税事件から考えるアニメ業界の闇

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※アニメ業界については詳しくないので、この記事には妄想とか、仮定の話が入っています。間違いや追加情報があればブログのコメント欄や僕のTwitterで教えてください!

 

まずは2021年12月にリリースされたこの記事を紹介します。

※今回の脱税罪に問われたのは、大ヒットした『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が制作される以前のことです

www.dailyshincho.jp

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大ヒットアニメ『鬼滅の刃』を制作しているアニメ制作会社「ufotable」の社長が数年前に脱税をして逮捕されました。その後の裁判での社長の言葉がアニメ制作会社のリアルな叫びのようで生々しいのです。

「オファーは多数いただいていますが、最初から赤字と分かっているアニメの仕事を受けるのはもうやめました」

「アニメ業界ではヒットする作品は10本に1本と言われ、今はそれより少なくなっているかもしれません。ヒットしないとグッズも売れないし、カフェにも客が来てくれないから、必死になって作ると赤字になってしまう。アニメ制作に求められるクオリティはどんどん高くなっていて、私もスタッフもそれに応えようと懸命に取り組んでいますが、クライアントから提示される制作費が安価なため、毎回、作品を作ると必ず赤字になる。弊社はたまたまヒット作が出たからいいけど、そうでないと倒産します。何で毎回、赤字の作品を引き受けて仕事しているんだろうと思いながら、ずっとやってきました。苦しかったです」

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僕はアニメを最近見るようになったんだけど、日本の漫画・アニメはとても個性的で優れていて、世界的に見ても可能性があると感じています。なので、アニメが世界で勝つにはどうすべきかを勝手に考えています。日本の漫画・アニメは海外でも人気だけど、その人気はまだまだ一部で少ないと思う。

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ufotable鬼滅の刃のヒットの前から、その作画力が評価されていたみたいなんだけど、それにも関わらず経営は難しく苦しんでいたようで、その結果、脱税をしてしまったらしい…

てか、日本アニメ業界の問題はやはり構造的な問題、著作権利者のセンスの無さが最大のネックだと思う。

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日本のアニメの多くは製作委員会方式で製作していて、利益の多くがその委員会内の出版社やテレビ局など大企業に流れ、末端のアニメ制作会社にお金が回らないと言われていて問題になっています。

そして脱税事件後、ufotable鬼滅の刃など過去の作品関連以外の作品は制作してなくて、中国のゲーム『原神』のアニメ制作をやっています。これも興味深い。

www.famitsu.com

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日本のアニメ制作では構造的にお金にならないので、日本のアニメ制作会社は中国など海外と組んだ方が経営的に良くなるかもしれない。海外は日本のように無意味な慣習は行わないから製作委員会なんて作らず、より多くの資金や利益が制作会社に流れるんじゃないかな?

海外の企業と組むとそれなりの問題はあると思うけど、スタッフの正社員化をしたり、ボーナスを2倍にしたりと労働者の待遇を上げようとするufotableにとっては海外の企業と組むことは当然の選択だと思う。

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日本のアニメ業界が製作委員会方式を取るのは原作である漫画の著作権元である出版社が業界の慣習をなぞってしまうからなんじゃないのかな?

エヴァンゲリオン』の制作会社カラーや、『進撃の巨人』など大作の制作を連発するMAPPAなど製作委員会方式を取らず単独でアニメを製作している会社はあるけど稀なケースでしょう。

また、新海誠監督作品のようなアニメは原作が漫画じゃないから誰にも縛られず展開できるんじゃないでしょうか?

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とにかく、アニメ業界の「制作会社にお金が回らないシステム」はなんとかしたほうがいいと思います。ufotableなような優秀な会社が海外に流れてしまうよ。

おわり。

 

テロリストの動機や背景を報道すべきではない理由

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先日、インターネットテレビ局ABEMAのニュース番組「アベプラ」で、このような放送があった。

 

模倣犯】メディアがテロを手伝った?動機や背景は伝えるべき?細野豪志と考える総理襲撃と報道|#アベプラ
https://youtu.be/t43f4TV-Gmw

 

「テロを行った時点で、その意見や背景は無価値にすべき」と言う細野さんが出演陣から総反論を受けていた。しかし、これは細野さんが正しい。暴力を使わずにデモや政治参加など、現状を変える方法はいくらでもある。

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EXIT兼近は「無敵の人の存在を考えて欲しい」、

紗倉まなは「誰もがこんな事件を起こせるわけじゃない。国民一人一人が考えるべきだ」と語った。

そんな馬鹿な話はない。感情論だけの頭の悪い人はテレビに出るべきじゃないね。

テロに限らず、犯罪を行えば必ず模倣犯は現れる。模倣してるつもりはなくても影響を受けて犯罪を犯す者は現れる。実際、安倍晋三さんを殺害した犯人がいなければ、今回のテロリストは出てこなかっただろうと思う。

f:id:shoichi_abe1024:20230422233807j:image(アベプラの別の曜日の出演者である佐々木さんと細野さんのツイート)

 

たしかに世の中には"無敵の人"と呼ばれるような、世の中に絶望している人はいる。しかし、そのうちのほぼ全ての人は事件を起こさずに日々を乗り越えている。

ある犯罪者が反省をして更生している時、過剰に褒められることがある。しかし、世の中のほとんどの人は大きな犯罪を一度もせずに人生を終える。

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そういった"普通の人"をないがしろにして"無敵の人"のような犯罪を犯した者を特別扱いするのは間違っている。そういった意味も含めて、テロリストの思想や背景は全て無視した方が良い。f:id:shoichi_abe1024:20230422233524j:image

また「テロリストの背景は新しい事件を生まないために必要だ」という意見があるが、そもそも一般大衆にどういう対策ができるだろうか?ほとんどの人はショッキングな事件として消費して忘れる。犯人の分析は専門家や警察に任せておけば良い。

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その逆に、テロリストの思想や背景に共感する人が現れてしまう方が危険だろう。テロリストに少しでも同情する人が出ることによって、テロが成功したことになる。だからテロリストの情報は報道しなくて良い。

 

おわり。