阿部将一のブログ

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「AIの進化速度は人間の理解速度を超えている」落合陽一さんのシンギュラリティ論

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経済メディア『NewsPicks』の名コーナー「WEEKLY OCHIAI」。そのスタート当初は当時の編集長だった佐々木紀彦さんと落合陽一さんのコンビで番組を進めていました。その2人が、佐々木さんが新しく作ったメディア『PIVOT』で再び共演し、とても興味深い議論をしていたので、その感想を書いてみます!


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さすがの息のあったコンビ芸(⁉︎)で、落合さんのビジョンが解剖されていきます!落合さんの難しい言葉を佐々木さんが咀嚼することで、視聴者に分かりやすく届くんですよねえ😊

テーマは今流行りの「AI」です。

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落合さん「Diffusionモデルとか生成しまくるものが流行り始めたのが2021年で、2022年にオープンソースになっていろんな人が使い始めた。いろんな人が動画や音楽などを作り始めた。しかもノーコード(コードを書かない)で。」

 

AI生成アプリは突然現れ、多くの人が使うことで劇的に広まった。急激に広まった理由の一つはコードの知識が不要で、誰もが簡単に作れるからだろう。まさにこれは「魔法」であり、生成するために使うテキストは「呪文」だ。呪文を上手く唱えることができる人、つまり適切なテキストを入力できる人が素晴らしい「魔法」(=画像や音楽など)を生み出すことができる。ドラクエやFFのような世界とも言える!

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番組中、AIアプリで音楽を作る落合さん。90秒の音楽が13秒で出来てしまう。作曲家がいらなくなってしまう、というか、そんなことができてしまうAIに僕は恐ろしさを感じてしまう…。しかも、AI生成の世界では毎日のように新しい生成方法が生まれ、より進化していく。毎日ゲームチェンジが起きている。

AIを恐ろしく感じる理由は「AIの可能性を人間が予測しきれない」からなんだろう。落合さん曰く「AIの進化に人類の理解速度が追いつかない」とのこと。まさにその通りだ。

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続けて落合さんは語る。「AIですべてできてしまうと何をしたら良いかわからない人が出てくる」という。これも恐ろしい。

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僕は「人間が労働をしなくてもいい時代」が来るんじゃないかと思っている。AIが人間の代わりに労働してしまえば、人間は働かなくて良いわけだ。AIが農作物を作ったり、電気を作ってしまえば人間は生きていける。AIロボットを何台か買えば一生安泰。そんな未来が来るのではないかと思っている。

労働が無くなったら人間は何をするのか?その一つが創造だろう。新しいものを作ることは人間にとって喜びだ。しかし、AI生成によって何でも簡単に作れてしまうと、作る楽しみが無くなり、人間は消費するだけの生命体となってしまう。

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AIが無限にエンタメを作り、人間はただそれを消費するだけの世界。ピクサーの映画で『WALL・E』(ウォーリー)という作品があるけど、その中で描かれる人間は電動モビリティに乗りながら画面に映ったエンタメをただ楽しむだけの生物になっている。

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WALL・E』の人間たちは、指示を受けないと何をしたら良いか分からない人間として描かれている。生命体として軟弱極まりないが、現実の人類もこのようになってしまうかもしれない。

ここまで人間がみっともなく見えると「人類はAIを生み出すために生まれた生命体」なのかもしれないと思ってしまう。AIを作り上げてしまった人類はお役御免と。人類よ、さよなら〜👋

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落合さん「人類より賢いコンピューターがいっぱい出てくるのが2025年。いわゆるシンギュラリティで、2040年だと思われていたけど思ったより早く来た。この一年で実感した。」

 

僕も「シンギュラリティは2040年くらいの話で、まだまだ先の話でしょ?」と思っていたけど、AIの進化、普及がここまで早く、しかも劇的なゲームチェンジが次々と起こる今の状況を考えると「シンギュラリティは間近」と実感せざる得ない。でも2025年とはね😅早すぎる笑。

 

人類は自分たちに理解できないことに恐怖を感じ、それを神と呼んだりした。古来、自然災害とか飢饉とかも人類は理解できないので、それを神の祟りなどと言って恐れた。そして現代では、AIがどこまで進化するのか予想がつかつかない。はたしてAIは神なのか?それとも人類を滅ぼす悪魔なのか?怖いですねえ笑。でもどんなに怖がってもAIの進化は止まらないので、なるようにしかなりません。まさに神のみぞ知るですな。アーメン🙏

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AIが進化を続ける世界で人間はどうなるか?

 

落合さん「ホモサピエンスではなくなる。知性を求めなくなる。知性を求めてもコンピューターのほうが早いから。」

 

人間は知性を求めずに感性を求めていくんですかねぇ?宗教にすがるとか?

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落合さんがよく使っている最新のAIアプリが、頻繁に使っているのに月10ドルしかかかってないという。落合さん曰く「なぜ使わないのかと思うけど、それでもおじさんは使わない。」

AI時代になると使う人と使えない人の差がとてつもなく出ると言われている。たしかに、誰でも簡単に使えるのにおじさん、おばさんはAIを使ってみようとは思わないだろう。その差が大きい。

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音楽アルバムや論文など動かないもの、つまり静的なものから情報を受け取るより、生成し続けて生成物とのコミュニケーションを取ったほうが良いとのこと。この番組は2022年11月に配信されたものだが、2023年2月の現在では対話式のチャットAI「ChatGPT」が話題になってるので、落合さんの言葉は恐ろしいくらいに当たっている。まあ、もともと知ってたのかもしれんけど。
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AIが進化すると人間は知性では勝てないので、馬鹿になるしかない。知性の反対は馬鹿であり、AIが理解できないものだ。それは感情であり、非論理的なものかもしれない。

落合さんが言うシンギュラリティまで、あと2年。2年どころか半年後にAIがどのような進化をしてるのかも想像できない!いったいどんな未来が来るのか?楽しみというより怖いですねえ😂

 

おわり。