サッカー日本代表・久保建英選手の幼少期から、そのインテリジェンスの秘密を探ってみる
現在、スペインのサッカーリーグ「ラ・リーガ」で活躍している久保建英選手。 彼は幼少期に日本人ながら名門FCバルセロナの下部組織に入団し たという逸材中の逸材だ。サッカー好きならば、まるで“ リアル大空翼”だと興奮するほど、現実離れした人物なのだ。
その久保君のFCバルセロナ入団の経緯、 そして久保君の驚くべき特徴について書かれた2011年の記事が ある。何年か前にこの記事を読んで衝撃だったが、 いま改めて読んでも衝撃的な内容で、 サッカーについてだけではなく、 人間の育て方としても参考になる良記事だ。
『「タケフサは、左利きのイニエスタ」= バルサのカンテラに加入した久保君の“インテリジェンス”』
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201109060003-spnavi?p=1
幼き久保少年8歳は、日本で行われたFCバルセロナのイベントで関係者の目に留まったわけだが、 地元カタルーニャ愛が強いこのクラブの下部組織に入団することがどれだけ難しいかが説明されている。
“バルセロナのコーチの強い推薦で、 下部組織の入団テストを受けることに。バルセロナには「 13歳以下の選手は、カタルーニャ州出身でなければ契約しない」 という決まりがあるが、特例として認められ、 晴れてバルセロナの一員となった。
バルサキャンプを企画し、久保君の入団テストに同行したAmaz ing Sports Lab Japan代表の浜田満氏によると、「 バルセロナの下部組織の基準として、 最高レベルの選手を10とすると、 カタルーニャ出身の選手はレベル7、 外国人であればレベル9以上が必要になる」という。 つまり久保君は、 この年代では最高レベルの選手に近い評価を得たことになる。“
久保君は相当な素質があると見込まれて入団したわけだが、10歳にしてバルサイズムをどうやって事前に理解していたのだろう? そのヒントが次の文にある。
"「建英は修正能力が高いし、何より好奇心が旺盛です。 分からないことがあったら聞きに来るし、 自分の考えを持っています。これは、 お父さんの教育方針によるところが大きいと思います。」"
結局、英才教育かよと思ってしまうが、FCバルセロナのサッカーは他のクラブと比べて独特で、かなり高いサッカーIQが求められ る。いったいどういう教育をしたら、 バルサイズムを理解した少年が日本で生まれるのか?まず、 そもそも教育者である父親がバルサイズムを理解してなければ久保君には伝わらないので、どんな父親やねんと思ってしまう笑。ロベルト本郷かよ!
“では、なぜ久保君は10歳にして、 バルセロナのコーチが絶賛する“サッカーインテリジェンス” を身につけることができたのだろうか。その要因はいくつかある。 1つは、 小さなころからバルセロナの試合映像を繰り返し見ていたことだ。 熱心な父親とともに、シャビ、イニエスタ、 メッシのプレーを重点的に見て、 自分のプレーと比較していたという。“
“久保君はバルサの映像を繰り返し見ることのほかに、 バルサキャンプやシャビを育てたジョアン・ ビラ氏のクリニックに参加し、積極的に「バルサのサッカー」 を吸収していった。だからこそ、 違和感なく溶けこむことができたのだ。”
文字にすれば簡単に書けてしまうが、異国の地・日本でスペイン・ バルセロナのサッカーイズムを子供に注入することは奇跡的に難しいと思う。で、 そんな久保君の父親はどんな人なのかなと思ったら普通のサラリーマンだった笑!!
『久保建英の父親の職業は?凄すぎる子育てエピソードも!』
https://hotword-coolword.com/sports/soccer/kubotakefusa-father/
しかも、お父さん、本を出されています!
『おれ、バルサに入る!夢を追いかけるサッカー・キッズの育て方』
上記の記事や著書のあらすじから抜粋すると…
・ベビーカーは使わずに、裸足で外遊び
・テレビは見せずに本を週20冊読み聞かせ
・毎朝出勤前に必ず子供とボール遊びをする
・徹底的に外遊びをさせる
・五感を刺激する
・楽しいと思えることを増やす
・弟のように育てる
・楽しさを優先する
久保君はこのような方針で育てられていたようです。 詳しくはお父さんの本を読まないと分かりませんが、 これだけ聞いてもすごいなと思うし、 これらは難しいことではなく、 どんな家庭でもできることばかりではないでしょうか? やはり教育って教育する側の思想や覚悟が重要なんだよね。
そんな環境で育った久保君の特徴が表れているエピソードがこれ。
“もともと、久保君の向上心や吸収力は目を見張るものがあった。 バルセロナで練習に参加した時のことだ。 FWで起用されたのだが、 それまでトップ下でプレーしていたクセが抜けず、 相手がボールを持っているときに、 守備をしようと左右に動き過ぎていた。その結果、 味方がボールを奪ったときにゴールから遠い場所にいるため、 1ゴールも決めることができなかった。それを指摘されると、 ノートを手に戻ってきて「動き方を教えてください」と、 ピッチの絵を描き始めたという。”
“川崎フロンターレU12の一員として、 大会に参加した時のことだ(所属はU10ながら、 11年5月からはU12の練習に参加していた)。 彼がベンチで試合を見ながら、「今、 裏のスペースにパスを出せましたよね」といった具合に、 監督と意見交換する姿を何度も見かけた。 大人と対等に話をすることができ、サッカーについて考える力、 探究心がずば抜けている印象を受けた。ただ、 ボールを蹴ることだけが上手な選手ではないのだ、と。”
疑問を持ったら徹底的に追求し、大人とも対等に話し合える。
疑問があったらノートを持ってきて教えをこう。
このような習慣を少年期に身につけさせたからこそ、久保くんのインテリジェンス(知性)が生まれたんだろうし、これからもそのインテリジェンスを最大の武器として海外で活躍し続けるだろうね。
おわり。
久保くんが活躍するラ・リーガ2022-2023シーズンを見るならWOWOWで!