【サッカー】プレミアリーグ第30節 リヴァプール vs マンチェスター ・ユナイテッド レビュー
優勝争いをするリヴァプールと、CL・EL出場権争いをするユナイテッドによる、どちらも負けられない試合。リヴァプールが強いのはもちろんだが、ユナイテッドもラングニック体制になって時間も経ち、徐々に良くなっている。はたして…
(この記事は音声入力を使って書いています)
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https://stories.dazn.com/ja-jp/Liverpool-vs-Manchester-United-19-04-22-14586.html
【スタメン】
リヴァプールはほぼスタメン。サラー&マネの2大エースに加えて、3トップの残りがルイス・ディアスだろうが、ジョッタだろうが、どちらが出ても戦力が変わらないのが強み。
ユナイテッドは、まずラッシュフォードの1トップに疑問。彼はサイドだと活きるが1トップになると微妙。また、フィル・ジョーンズを久々に見た。彼がデビューした時は衝撃だった。体がデカいのに走れる。その時に感じた才能を考えれば、今の彼の状況は不運としか思えない。もっと良い未来があっただろうに…。
【試合内容】
前半はリヴァプールが超絶的に圧倒。クロップのリバプールといえば、激しいプレッシングとカウンターだったけど、今やポゼッションもできるチームなので手に負えない。この試合ではそれが際立っており、解説の戸田和幸さんが言うようにフォーメーションが噛み合ってないこともあり、ユナイテッドが崩され、前半5分でリヴァプールが先制。このゴール直後、興奮したアーノルドが蹴ったボールがデ・ヘアの顔をかすめてモメるという珍事あり笑。
そして7分には感動的な出来事が起きる。このビッグマッチにロナウドは出場してないことが驚きだったが、その理由はロナウドの生まれたばかりの双子の子供のうち1人が亡くなってしまったためとのこと。それを知ったリバプールサポーターが自主的にロナウドの背番号7日なんで前半7分に哀悼の拍手とリヴァプールの応援歌である『You'll Never Walk Alone』(君は1人じゃない)を歌った。
子どもを亡くしたC・ロナウドへ サポートの拍手と『You’ll Never Walk Alone』送られる(SOCCER KING) - Yahoo!ニュース
サッカーは素晴らしいスポーツではあるが、選手もサポーターも1人の人間である。スポーツの前に人間性を忘れてはいけないということを改めて感じるシーンだった。ちなみに、この試合の前に行われたマンチェスター ・シティvsリバプールの試合では、『ヒルズボロの悲劇』への黙祷中にブーイングが起きた。この卑劣な出来事に対するへリバプールサポーターの反発もあったかもしれない。
そして前半20分には、まさかのマティプが上がり、マネ→サラーのゴールが生まれる。マティプの上がりにも驚いたが、マネが中央から右サイドへのダイレクトパスを送ることにも驚いた。マネはセンターでも活躍できることが証明された。
前半はリバプールがあまりにも楽に試合をしたため、リバプールが手を抜いているかのように見えるほど、そのまま終わった。
後半はユナイテッドがサンチョを入れたため、リヴァプールに一方的に押されていたが、少し流れが変わった。しかし、へ決定的な変化にはならずheyまずはリバプールの真骨頂である見事なカウンターから編集センターフォワードheyである真似が見事なダイレクトシュートを決めた。そして得意のハイプレスからショートカウンターが発動し、主役であるサラーのゴールで4対0にし、試合を締めた。
【選手評価】
[リバプール]
先発
GK 1 アリソン・ベッカー
リヴァプールが一方的に攻めていたので、ほとんど出番はなかったが、後半のサンチョの決定機を防いだ。試合全体ではボール回しにも加わり、相手のプレスにもプレッシャーを感じず、見事な対応をした。また、正確なパントキックから前線に直接ボールを送り込むシーンもあり、世界最高のゴールキーパーであることを証明した。
DF 4 フィルヒル・ファン・ダイク
もはや何も言うことがない位、安定している。
DF 26 アンドリュー・ロバートソン
攻守において相変わらずの闘志を見せ、貢献した。
DF 32 ジョエル・マティプ
ほぼほぼ出番がなかったが、2点目の起点となった攻め上り、そしてアシストのアシストとなるダイレクトパスにはビックリした。
DF 66 トレント・アレクサンダー・アーノルド
ディフェンスをサボる時があったような気がしたが、全体的にはしぶとく守備をしたと思う。そして相変わらず彼が蹴るボールは驚異的。
MF 3 ファビーニョ
相手の攻撃を事前に素早く詰んでしまう恐ろしい人。
MF 6 チアゴ・アルカンタラ
個人的には好きな選手ではなかったが、この試合で1番光った選手。ゲームをコントロールし、チャンスを作り、ボールを全く失わない。異次元の活躍をした。
MF 14 ジョーダン・ヘンダーソン
相変わらずのキャプテンシーと貢献力。
FW 10 サディオ・マネ
本来の左サイドではなくセンターフォワードとして大活躍。2点目のダイレクトアシストパス、3点目のクロスに対してゴールからマイナスに引いて対応した技術、マイナスのクロスを見事にダイレクトに合わせた技術には脱帽。新しい可能性を見せた。
FW 11 モハメド・サラー
存在しているだけで脅威を与えた。スピードもフィジカルも驚異的。チームの4点目を上げ、試合を閉めた。コンディションも良さそうなので、シーズンの残りの試合も活躍しそうだ。
FW 23 ルイス・ディアス
リヴァプールにとってこの選手を手に入れた事は本当に良かったと思う。冬から加入したにもかかわらず、すぐにチームにフィットし、リバプールの大きな戦力になっている。
途中出場
MF 7 ジェームズ・ミルナー
36歳を迎え、出場機会も減っているが頼りになる男。まだまだこの男の活躍を見たい。
MF 8 ナビ・ケイタ
リヴァプールに足りないピースはセンターハーフだと思っているので、この選手がもっと活躍してくれると良い。
FW 20 ディオゴ・ジョタ
先発だろうが途中出場だろうが仕事をする男。
この試合で改めて思うが、これほどのチームを作り上げたクロップ監督には脱帽しかない。
[マンチェスター・ユナイテッド]
先発
GK 1 ダビド・デ・ヘア
今シーズンは復活したと思っていいと思うが、ディフェンスがしょぼいので正当な評価を受けていない。
DF 2 ビクトル・リンデロフ
もはやマグワイアより安定していて、リーダーシップもあるのではないか?
DF 4 フィル・ジョーンズ
久々に彼の出場試合を見たが、前半で交代してしまった。チームとしてあまりにも悪いので彼が悪かったとは思えない。
DF 5 ハリー・マグワイア
加入当初の活躍振りはどこへ行ったのかと思うほどひどい有様。最近はボールさばきの酷さを馬鹿にされていたが、この試合ではポジショニングも批判を受けている。そろそろ見切りをつけた方が良いのではないか?
MF 6 ポール・ポグバ
試合開始早々に負傷交代。そもそも、もうこの選手に期待するのやめたほうがいいと思う。好不調の波が大きすぎる。
MF 18 ブルーノ・フェルナンデス
圧倒的な才能を持っているのにユナイテッドでプレイしなきゃいけないという不運。
MF 20 ディオゴ・ダロト
可もなく不可もなく。本来は良い選手だと思う。
MF 29 アーロン・ワン・ビサカ
前半は右サイド。後半はサラー対策として左サイドに。そういう使い方もあっても良いと思うほど、ディフェンスは強い。
MF 31 ネマニャ・マティッチ
特に印象がない。今季でユナイテッドを退団予定とのことだが、もっと早くレギュラーで出場できるクラブへ移籍したほうがよかっただろう。
MF 36 アンソニー・エランガ
特に印象なし。才能があるだけに落ち目のクラブにいることが彼のキャリアに傷がつかなければ良いが。
FW 10 マーカス・ラッシュフォード
足の速さからディフェンスラインの裏への飛び出しに期待しただろうが、もともとセンターフォワードとしてのプレーが下手だし、ファンダイクに完封される。彼が最も活きるポジションは左サイドだろう。
途中出場
MF 14 ジェシー・リンガード
好調だったウェストハムから戻ってきたのに結局は出場機会が減っていて、何のために帰ってきたのかがわからない。不運。
MF 46 ハンニバル・メイブリ
やたらとリバプールの選手ともめてた19歳。
FW 25 ジェイドン・サンチョ
この散々な試合で唯一の収穫があるとすれば、それはサンチョの能力が非常に高いと再確認できたことだろう。
監督
ラルフ ラングニック
ユナイテッドがここまでボロボロな試合を行ってしまったのは間違いなく前半のフォーメーション選択ミス、采配ミスによるものだろう。その責任は大きい。とはいえ、ユナイテッドを立て直すのは非常に難しい仕事だ。
【総括】
もうちょっと激戦、緊張感のある試合になると思ったが、前半は圧倒的にリバプールが試合を支配した。後半はユナイテッドがフォーメーションを変え少しだけ流れを変えたが、もはや手遅れで、その差を埋めるほどのチーム力も個人力もユナイテッドにはなかった。シーズン終盤でコンディションをMAXに上げているリヴァプールと、そこまででもないユナイテッドの差が出てしまった。リヴァプールがポゼッションでもカウンターでも力を発揮し、完璧に試合に勝利した。6位とはいえ、リーグ上位であるユナイテッドにここまで圧倒的に勝利できるリバプールは驚異的と言って良いだろう。リヴァプールはマンチェスター ・シティと共に、ものすごいレベルのパフォーマンスを出し続けている。これからも楽しみだ。
おわり⚽️
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